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お香、伽羅
仏教徒でもそうでなくても、日常の暮らしの中にお線香やお香などを取り入れいてる方は多いと思います。私も、コロンやアロマオイルとはまた違う、お香の落ち着く香りが大好きです。お香の原料は主に木材です。
香木の中でも特に良い匂いを放つのが沈香です。
インドシナ半島やインドネシアのジャングルに分布するジンチョウゲ科の樹木が長い間地中に埋まり、樹脂分の多いところが土中で腐らずに残った物です。
伽羅は滅多に取れないため希少価値が高く、それゆえ昔から人々の心をつかんで離さないのだと思います。
沈香の甘くすっきりとした香りは魅力的で、ある種の宗教的な神秘的な気持ちにすらさせてくれると思います。価格も高く、なかなかお目にかかれませんが、あこがれます。
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お香、お線香の記事
お香とインドの伝承医学
インドには「アーユルベーダ医学」といって、医学、宇宙観、自然観を含む哲学があり、アロマテラピーに大きな影響を与えました。これは東洋の伝承医学のことで、起源が定かではないものの、3000年以上の歴史があるかもしれないと言われています。紀元前1200年から1000年ごろ、インドの神々への賛歌集「リグ・ベーダ」にも見られます。
お香にはポピュラーなラベンダーをはじめ、さまざまなものがあります。オリエンタル系のお香ではサンダルウッドが白檀の香りとして使われていました。古くから瞑想や宗教儀式にも使用されており、集中力が高まるとされています。
桂皮を用いたお香
香りの種類は多種多様ですが、中には桂皮を用いたお香が用いられている事もあります。
お香で使用される桂皮と聞いてもあまりピンと来ない事もあると思います。しかしながら、桂皮はお香以外の所でも使用されており、私たちにとって非常に馴染みがあります。
桂皮はお香以外にも、シナモンとして知られています。
実はお香に使用される桂皮とシナモンは全く同じ物を指し、呼び方が異なるだけです。シナモンは香ばしく料理をする際に、香りを付ける目的で使用される事もあると思います。また、トーストなどにかけて食べる事もあるでしょう。普段の生活においてもよく利用する身近な物が香料として活用されている事もあります。
なかなかに奥深いお香
お香は長い歴史を持っています。日本への伝来は、仏教がもたらされたのと同じく、6世紀頃のことといわれています。その当時は、主に仏教の儀式のためのものだったと考えられています。
「日本書紀」には、はるばる海を越えて日本に流れついた香木についての記録も残されています。古くは宗教的なものだったようですが、時がたつにつれ、身分のある人や経済力を持つ人を中心に楽しまれるものとなっていきました。
そして、文化やたしなみともなっていったのです。お線香もまた「香」の文字でおわかりの通りお香の一種です。お線香の作り方は江戸時代に中国大陸から伝わったといわれ、一般庶民にも広まりました。現代でも多くの人に愛されています。
お香にも幾つか種類がある
お香の主な役割は空気を浄化したり、その場の空間を良い方向に変えることです。臭いをマスキングしたり、不快な悪臭そのものに作用する成分を配合した製品も存在しますが、用途も様々となります。
しかし、良い匂いの要因は香料ですが、その物質には三つのタイプに分かれます。その中でも天然香料はエッセンシャルオイルや植物粉末、ハーブの抽出物あたりがありますが、人の身体や精神に良い影響を与える物が多いです。中には不快な悪臭をカットする力を持つ香料もありますから、お香に配合してあるなら消臭しながら匂いを楽しむことが可能です。
お香を選ぶ時のポイント
お香は本来自然香木の香りを指しますが、現在は素材を配合することや世界各国から集まった香りもあるため、香りが豊富で、使用する時の気分や環境によって使い分けることができます。
お香といえば棒状・スティックタイプを思い浮かべる方が多いと思います。棒状のものは短い時間だけ楽しみたいと思う時は必要な分だけ折って使用すると、時間の調節ができます。
また、円錐(コーン)型は灰がそのままの形を留めるため、灰が飛び散るということがありません。さらに蚊取り線香のような形状の渦巻き状のタイプもあり、もう止めたいと思えば途中から折る事ができて便利です。ぜひ自分にとって使いやすいものを選んでみてください。